受信知識と発信知識について
能力を受信知識と発信知識に分けて考えることは以下の点で大事です
英語をどの順番で教えていくのが、自然で無理がないかを知る
「言えない、書けない」時、それは決して「知らない」を意味しないと言うことを知る
「言えなくても書けなくても、聞いて理解できれば良い」という段階があるということを知る
例えば漢字で考えれば分かりやすいと思います。
読める漢字の数は、書ける漢字の数よりも多くはありませんか?
読めるけど書けない漢字はありませんか?
漢検を受けたことがある方は、当該級の書く力を問われる問題の方が、読む力を問われる問題よりも簡単ではありませんでしたか?
例えば、「専門」という漢字は、書けと言われれば「専」には点があるんだっけか、「門」は「問」だっけかと迷うことはありませんか(私だけ???^^;)。テストだったら間違って書いた場合に点数はもらえませんが、それは決して「専門」という言葉を「知らない・理解できない・使えない」という意味ではありません。
グローバルカラーズでは、
・受信レベルで「理解でき、口にできる」ことを目的とした英単語はかなりレベルが高いものも早い段階で入れていきます。
例えばstraight, difficult, crooked, expensive, disappointed, annoyedなどは4.5.6年生以上は最初の半年以内に音声とイメージで学習しますし、難なく生徒さんは覚えていきます。けれども生徒さんにはそれらの文字は全く見せません。
・同時期に見て読めることを求めるのは、small, tiny, fine, short, highなどのレベルです。
・さらに言うと、同時期に生徒さんがつづれるように練習をしているのは、big, long, wet, fatなどです。
disappointed などを書く練習をすることがあるとしても何年も先ですし、もしかしたら練習もさせないかもしれません。けれども「disappointed がっかりした」は会話ではよく出てくる表現ですので、生徒さんは聞いたり話したりはすることになると思います。
このように、知識には段階とレベルがあると言うことは、
誰もが経験的に理解していることだと思います。
また、お子さんを育てられている過程で実感されていることでもあるかもしれません。
私たち教育に携わる者は、お父さんお母さんに負けないくらい、
それを強く意識して教える段階と順番を調整していく必要があります。
もし、「受信知識と発信知識」を意識していなかったなぁと言う方は、
これからお子さんのテストの点数を見られたり、
お子さんが思ったように問題を解けていなかったりする時、
どこまではできているのかな、つまずいているとしたらどの段階かな、と
是非観察されてみてください。