付加疑問文・否定疑問文への答え方
付加疑問文や否定疑問文への答え方、とても分かりにくい、という印象はありませんか?
日本人が、ほんと〜〜〜〜によく間違う部分です。
ちなみに付加疑問文、否定疑問文ってなんだっけ?という人もいると思いますので、例を挙げてみましょう。
付加疑問文は、同意を求める「〜だよね」の表現で、以下が一例です。
You don’t like wine, do you? (ワインは好きじゃなかったよね?)
否定疑問文は、「〜じゃないの?/〜じゃなかったの?」などnotがつく疑問文ですね。(普通の疑問文は「ですか?」「でしたか?」)
Didn’t you do your homework? (宿題しなかったの?)
こんな風に英語で聞かれた時は、答え方が難しい。
日本語のように「ううん(したよ)」と言いたくて No.と答えたくなりますよね。
この手のパターンは、日本語と同じように考えると、意図した答えと反対の意味になる返答になってしまいます。
英語をかなり頑張っている人でも95%(勝手に算出・・・笑)はとっさには間違った反応をしてしまうくらい勘違いしやすい表現です。
でも、このタイプの質問に正しく答える方法は実はとってもシンプルです。
慣れるのが難しいだけで、実はびっくりするくらいシンプル!
いくつか例を見ていきましょう。
宿題しなかったの?
と聞かれたら、日本語では
うん(しなかった)
ううん(したよ)
と答えます。同じ思考回路のまま英語で「したよ」と言いたくて
No. というと、こうなります。
No. (I didn’t do my homework.=宿題しなかった)
正しい答え方は日本語の感覚と正反対
宿題してたら → Yes.
宿題してなかったら → No.
↓ こういうことです。
要は「宿題をしたかどうか」を聞かれているのです。
したなら → Yes (Yes, I did.)
してないなら → No (No, I didn’t.)
です。シンプルでしょう?^^
この問題はどうですか?
You don’t like wine, do you?(ワインは好きじゃないよね?)
ワインが好きなら、なんと答えますか?
↓
Yes, I do.です
聞かれているのは「好きか嫌いか」です。
好きなら → Yes (Yes, I do.)
好きじゃないなら → No (No, I don’t.)
です。シンプルでしょう?^^ (しつこい)
もう一問。考え方のパターンは同じですよ。
You don’t want to go to dangerous countries, do you? (危ない国には行きたくないですよね)
と言われたらどう答えますか?
もう一度確認。英語の考え方はいたってシンプルです。
「行きたいか、行きたくないかを聞かれている」
行きたかったら → Yes
行きたくなかったら → No
なのです。
少し慣れてきましたか?
え・・・でも、待って待って・・・「行きたくないですよね」と聞かれたら 「はい、行きたくないです」(Yes, I don’t.)じゃないの???
とまだ不安に思う人も多いと思います。
実は、英語では、Yes, I don’t.(Yes+否定) という表現は存在しません。No, I do.(No+肯定)もありません。
ありえるパターンは、Yes, I do. か No, I don’t.の2種類です。
もう一度繰り返します。
要は「行きたいか、行きたくないかを聞かれている」
行きたかったら → Yes
行きたくなかったら → No
なのです!
やっぱりこんがらがって、分かりにくいよう…という人もいると思いますので…
もう一つの考えるコツ
「〜じゃないよね?(否定疑問)」で聞かれたら、「〜だよね(普通の疑問文)」で聞かれていると思いましょう。
「危ない国には行きたくないですよね」→「危ない国に行きたいですか」と考えましょう。
そうすると、答えやすくなりますね。
Yes, I do. はい、行きたいです。
No, I don’t. いいえ、行きたくないです。
最後の練習問題です。
Don’t you remember my birthday !? (私の誕生日覚えてないの!?)
正しく答えないと大変ですよ。
覚えてたら →
覚えてなかったら →
怒られないように、Yes, I do! と正しく答えてくださいね ^^
おまけ
国語の専門家じゃないので、今から書くことは不確かですが、
思うに日本語の場合の
「行きたくないですよね。」という質問に対しての
「はい、行きたくないです。」は、言い換えると
「はい(あなたは正しいです)、私は行きたくないです。」
なんだと思うのです。英語とは、「はい」が差している部分がきっと違うのでしょう。
ちなみに・・・大学入試過去問出題例ではこんな問題が出てました。
“Don’t you like eggs?” “( )” [松山大]
(1) Yes. I don’t like them.
(2) No. I love to eat one every morning.
(3) Sure. I don’t have any.
(4) Yes, I do. I like fried eggs.
Don’t you like eggs?はDo you like eggs?と聞かれていると考えるとはっきりします。
(1)Yes.と答えた時点で、「好き」という意味です。なのにI don’t like them.と言うと相手は完全に混乱します。好きなの!?嫌いなの!?となります。 (2)も同じく、嫌い(No)って言ったのに、I loveと次に言っているので、ちぐはぐで× (3) Sure. I don’t have any. (もちろん。持ってないよ。)は聞かれたことと関係ないことを言っているので、×。 答えは(4)