留学中に学んだこと

留学中に学んだこと

分からないということは、恥ずかしいことではない

恥ずかしいのは、分かったふりをすることである

 

私はこのことを、留学中にできた友達から学びました。「初めから英語が得意だったんでしょ先生」、と中学教師時代に生徒に時々言われた私ですが、英語に少し胸を張れるようになったのは、大人になってから(それも最近)です。高校生の頃は発音の仕方も知らなかったし、下手だったし、リスニングは苦手で、話すのはもっと苦手でした。カリカリ勉強だけはしたから、21歳の時にUCLAへの交換留学の切符を手に入れることはでき、ロサンゼルスの地に降り立ったはいいものの、隠さずにいうと、ネイティブの言っていることは最初うまく聞き取れなかったし、言いたいことも全然上手に口から出てきませんでした。

アメリカで初めてできた友達は、同じ留学生のドイツ人のAnnaという子でした。Annaは優しいし、リスニング力もあるし、英語も上手に話せました。一方私は、その時世界中から来ていた留学生の中でおそらく英語力がビリッけつ。そんな私にはAnnaがとてもキラキラして見えました。

 

Annaと出会ったころ、英語がうまく聞き取れず、上手に話すことができなかった私が取っていた行動はただ一つ。

 

分からないことを隠して、笑顔でわかったふりをして相づちを打つこと

 

分からない自分が恥ずかしかったし、質問したら分かっていないことがばれてもっと恥ずかしいと思っていたかったからです。

 

ある日、Annaとアメリカ人も含む他の友達と、ワイワイとグループで歩きながら話している時でした。いつものように、よく話が分からなくても「ふむふむ」と笑顔でわかったふりをして人の話を聞いている私の横で、Annaがその話をしていたアメリカ人の子に聞きました。

 

「ねぇねぇ、その単語知らないんだけど、どういう意味なの?」

 

私は目を丸くしました。分からないことを「分からない」と言い。質問をしたことに衝撃を受けました、しかも私より断然英語ができるAnnaが。私はその時、顔から火が出るほど恥ずかしい気持ちになりました。自信のない自分に負けて、英語ができないことを隠そうとしていた自分が、いかに恥ずかしいことをしていたかを思い知りました。「分からないから教えて」、といったAnnaはカッコよかったし、とても正しかった。その瞬間、私は学びました。

 

質問をすることは恥ずかしいことではない

質問ができるということは、力があるということなのだ

 

留学中の早い段階でAnnaに出会えて、このことが学べたことが、その後とても大きな意味を持ちます。私はそれから胸を張って人に質問をするようになりました。授業中にも質問をすることで、授業がどんどん楽しくなり、むしろ先生は質問を歓迎していることも分かりました。質問で友達との会話が深まることも分かりました。質問をすることで自信がつき、自信がつくことでもっと胸を張って質問ができることも学びました。

 

分からないことを「分からない」をいうことは勇気がいります。でも「分からないと言うこと」は、「自分が無知だと示すこと」ではなく、「私は自分の頭で考えてます。もっと知りたいです。」と言うことなのだと思います。

 

このGLOBAL COLORSの教室でも、胸を張って質問をできる生徒がたくさん増えたら嬉しいなと思っています。