翻訳できない世界のことば
原書
ベストセラーになっているこの本。
お友達からも、面白いよと聞いていた本でした。
本屋さんで私も見つけたので購入し、早速カフェに持ち込み読みました。
心がほかほかと温かくなる本で、一人でずっとニコニコしながら読んでいたので、さぞかし怪しい客だったに違いありません(笑)
読み終えて思ったこと。「これを英語の授業で使いたい!」
「翻訳できない世界のことば」の一つひとつが、その国の人々の視点で切り取られていて面白いのです。そして、そのことばを紹介する作者の視点も、また素敵なのです。
この本の面白さが端的に伝わる「翻訳できない世界のことば」を紹介します。
マレー語「ピサンザプラ」
言葉と文化の関わりの本質をとらえていると思いませんか。
私たちは「バナナを食べる時の所要時間」に名前をつけるほどバナナと親密ではありませんが、マレーシア人のバナナとの特別な関係がこの言葉からは伺えます。きっと「ピサンザプラもかからないから、先に終わらせちゃおう」てな感じで使われているのでしょう。
日本語から紹介されているものもあります。
「ぼけーっと」
そこに書かれた作者のコメントもまた素敵なのです。
言葉とは
思考や文化と互いに影響し合っている言葉。文化や思考が違えば、身の回りのものの見方も変わってきます。名前をつけるという行為は、それをその他のものから切り取って認識する行為です。ものの見方が文化によって違うから、当然名前のつけ方も変わってきます。
この本では、私たちとは違う方法で切り取られた名前たちが、作者の素敵なコメントとともに紹介されています。
作者
…と、ここまでは序章で、ここからが本題。
カフェで本を読み終えた私。
この本をいつか授業で使いたい!と思ったというところまではお話ししました。
でも、許可なく授業で勝手に使うことはできません。勝手にブログに載っけちゃうこともできません。実は本を読み終えた後、私はすぐさま作者にメールを書いたのです。
件名:スタバでニコニコしながら本を読ませていただいています
こんにちは、エラさん。
「この本が素敵だよ」と色々な人に聞いていて、あなたの本を手に取りました。読ませてもらって、言葉の不思議さと素晴らしさが詰まったこの本を、自分の生徒達と共有したいと思いました。私は日本人で、去年開いたばかりの自分の小さな教室で英語を教えています。きっと私の教える子供達はあなたの本をすごく好きになると思います。
メールを送らせていただいているのは、私がレッスンであなたのイラストと、そこに添えられた説明を使う許可をいただけないかと思ったからです。エラさんの著作権を妨害するような使い方はしません。私の生徒さんが、エラさんの本を通じて、言葉がいかに素敵なものかを知る為に使わせていただくだけです。私たちがそう信じるように、生徒さんにも言葉の魅力が伝わるといいと思っています。
Please please please say yes, Ella.
Risa
信じられますか。エラさんから返事がきたんです。
Dear Risa,